夏本番。
そんな暑い日々が続いています。
こんな暑い日は、ATELIER SAZANCAのアトリエで腕時計を製作してみてはいかがでしょうか?
>>ATELIER SAZANCAの腕時計教室はこちらからご覧ください。
今日は、ATELIER SAZANCAの腕時計の作り方を少しご紹介いたします。
旧ブログではたまにご紹介しておりましたが、こちらではまだご紹介しておりませんので、ご紹介したいと思います。
ATELIER SAZANCAの腕時計は、金属の板、そして一枚の牛革から加工や裁断、研磨して製作していきます。
出来ているパーツは、ムーブメント・針・リューズのみとなります。
文字盤も一枚の板を加工するところから始まります。
またレンズやバックル、裏蓋も一つ一つ手作業で製作します。
金属の板と言ってもわかりにくいかと思うので、写真でご紹介いたします。
この金属の板は真鍮。
ATELIER SAZANCAでは主に真鍮で時計を製作します。
たまに他の金属を用いることもございます。
この金属の板を裁断し、加工していきます。
加工中の写真です。
このように、木の型枠にはめて、形を形成していく、根気のいる作業です。
綺麗な四角にするには、熟練された技術が必要。
そして、四角い腕時計を作る場合、四角いレンズや四角い裏蓋も製作しないといけないので、技術力が問われます。
四角にした時計本体です。
ご覧のように綺麗な四角が誕生しました。
レンズと裏蓋の製作もご紹介したいのですが、こちらはシークレットな部分ですので、ご紹介は省かせていただきます。
ちなみに、体験教室の上級コースご受講いただきますと、そちらを習得することが可能です。
次に、ベルトの作成。
ベルトは現在ATELIER SAZANCAでは全18色から製作が可能なので、文字盤のイメージに合わせ、製作します。
なので、こんなカラフルなベルトも可能です。
色が綺麗だと気分もハイになりますよね!
今回製作している腕時計は落ち着いたレディースウォッチなので、このような色にいたしました。
特殊配合を行ったエンジ色です。
先ほど、全18色と言いましたが、特別な配合を行い製作する時もあるので、たくさんの色を製作が可能なんです。
ATELIER SAZANCA独自の技術。
このことにより、今まで色々な色のベルトを製作しました。
別角度から見ると、また違って見えますよね。
このあといよいよ文字盤の製作。
文字盤と言えば大切な針
針は手作業で乗せます。
この時、針乗せが初めての方だと、ムーブメントを壊したり、数時間頑張っても乗せられないとても難しい作業になります。
文字盤を時計本体と組み合わせると、こんな感じになります。
素敵なクラシカルな時計が完成してきました。
大人の女性にピッタリのデザイン。
そしてベルトと組み合わせるとこうなります。
後はステッチを手縫いで縫い、組み立てれば完成です。
どうでしたか?
ATELIER SAZANCAの生産の流れが少しわかっていただけたかと思います。
ATELIER SAZANCAでは発足当時から一貫してこの生産方式を取っております。
中には、時計本体を鋳造(型を作り、金属を流し込み、大量に作る手法)を取ればいいのにと言われることもあります。
ですが、ATELIER SAZANCAではこの手間暇のかかる製法を行っております。
「世界の一つだけの腕時計」
これを一番に考え、生産しているので、たくさん生産することを考えておりません。
また、「売上主義・利益主義」という経営方針でもございません。
一番に考えているのは、使ってくださるお客様の時計が、いつまでも「世界に一つだけの腕時計」であるということ。
この考えは絶対に変えないATELIER SAZANCAのコンセプト。
ですので、オンラインではご注文いただいてから製作するので、お届けまで時間がかかります。
また繁忙期の場合、長くお待ちいただきます。
「それでもATELIER SAZANCAの腕時計が欲しい」
そう言ってくださるお客様は現在ではたくさんいらっしゃいます。
ATELIER SAZANCAのコンセプトをしっかり理解していただき、本当に嬉しく思います。
ATELIER SAZANCAのコンセプトをご理解いただけない場合、他社様の時計をおススメすることもございます。
お客様にとって最適な腕時計をご購入いただくことが、製造者としての使命だとも考えております。
だからこそ、他社様の腕時計をおススメすることがあるのです。
これは今後も変わらないATELIER SAZANCAのポリシー。
この気持ちをご理解いただけますと幸いです。