100人いたら、99人に嫌われてもいい!

今日からセンター試験。

センター試験の日、毎年天気が悪いような気がします。

今年も新潟や西日本などで天気が悪化。

積雪がすごいなど、ニュースで騒がれています。

受験される皆様、温かい格好で残り一日、頑張ってください!

 

今日は世間がセンター試験ということもあり、新作腕時計の耐衝撃テストを実施。

2018年に入っての新作。

これまで製作してきた時計は、どこか見たことあるようなデザイン。

腕時計の形って、製作すると自ずと決まってきてしまいます。

それは先人たちがいろいろ試行錯誤して製作した最高傑作。

「ここをこうしたらいい」ということで、現在のような一般的な腕時計の形になりました。

時計本体(ガワ)があり、ベルトがある。

腕時計が誕生して100数年あまり。

いろいろなメーカーが素晴らしい腕時計を誕生させてきました。

しかし、ベーシックな形はほとんど各メーカー変わりありません。

 

そして現在は、腕時計がデジタル化。

電波時計やソーラー時計を通り越し、スマートフォンと連動するなど、ここ数年の進化はとてつもなく早くなっています。

こんなに進化した腕時計業界。

「だったら、ATELIER SAZANCAは腕時計を作らなくていい」

そんな風に言う方もいるかもしれませんが、そこは少し、腕時計を作らせてください。

 

でも、当店は腕時計を製作しているという概念はありません。

現在はそう断言できます。

しかし、2017年、実は「腕時計を作らなければ」という気持ちに苛まれ、腕時計らしい腕時計を製作することがものすごく多く、そしてデザインもどこか納得のいくものが誕生したとは言えませんでした。

この要因、どうしてかはすでに解明済みです。

だからこそ、2018年はその間違いを正す時間でもあると考えています。

当初、「人と腕時計が被ったから」ということで、誰とも被らない腕時計を製作しだしました。

しかし、いつしか「腕時計を売る」という事が仕事だと思い込み、ありきたりな作品しか誕生しなくなりました。

どうしてこのようになったのか、その一つに、逸脱したものを製作することで、「他人からの評価が怖かった」ということがありました。

変わったモノを製作することで、「おまえ頭おかしい」とか言われることが怖かったのがあります。

実際にそれは言われたことはありません。

しかし、アトリエが出来たばかりの頃、「こんな仕事で食べて行けるの?」という文句しか言わないような人も多々いました。

笑顔で答えを返しましたが、「人と違うことをすることにネガティブに考える人がいる」という現実と向き合うことになりました。

 

私自身は大学時代に某上場企業創業者の下、数名で起業に参加しました。

その某有名経営者は外資系の思考を持つ考えの方でした。

「そんな仕事をしていたのに、どうして今の仕事をしているの?」という方もいるかもしれませんが、それは後日お答えしようと思います。

 

私自身、思考は外資系と言えます。

「誰もが考え付かないアイデアをビジネスにする」

また、「否定から入るのではなく、肯定から入る」

その思考があります。

しかし、当初ご来店する方は「否定から入る人」が多かったです。

これは、土地柄もあるのかもと受け入れるしかないのかとも感じました。

 

このような思考と関わり、どうしても小さくまとまるようになっていきました。

要するに、あまりにも今の仕事を否定する人がいたということです。

もちろん、肯定する人もたくさんいました。

しかし、「100人いたら100人に認められないといけない」

そんな考えになっていたのだと思います。

ここは人間としての弱さだったのではないかとも今では思います。

昨年末、9月~12月にかけてだと思います。

そのことを深く考える時間になったのは。

そして年末に差し掛かり、2018年するべきことが見えてきました。

それは、「100人いたら1人に自分の想いが届けばいい」という答えでした。

 

オンリーワンのモノを製作しているのに、オンリーワンから遠ざかるようなことをしていたのではという結論。

そして、99人の人には申し訳ありませんが、「当店の製品にはお客様は合わないのでお帰りください」とはっきり明言する独自ブランドを創造するということ。

100人に好かれようとするのではなく、99人に嫌われ、1人のお客様と真剣に向き合えるそんなブランドにしたいという大きな想い。

これを2018年、掲げています。

その意思表示として、アトリエの前にある大きな看板。

そこにもはっきりと明言しています。

 

そのことに気付けたことで、今では作りたい新作がどんどん頭に浮かんできています。

その浮かんだものを形にするにはもう少し時間がかかりますが、一つ一つ製作していきたいと思います。

バングルウォッチ、エンジ色の新作です。文字盤には和紙を用いています。

エンジ色のバングルウォッチ

 

バングルウォッチとしても使用可能であり、通常の時計にも変形可能、また懐中時計としても利用可能な万能ウォッチです。

 

 

 

 

 

2018年01月13日