木製腕時計は自然との闘い…
木製腕時計はとてもデリケート。
専門的知識がない限り、製作は非常に難しい。
そしてまた、自然をこよなく愛する気持ちがない限り、製作は出来ないのではないかと製作していて感じます。
木製腕時計の時計は製材から始まり、木板を加工していきます。
写真のように材も一つとって色合いが違います。
ここで重要な点として、「材木によって硬さも違う」ということ。
硬さが違うので加工の難易度もそれぞれ違います。
そして上記で述べたように、専門的知識が必要。
写真のようにPCにてプログラミングも行います。
プログラミングを行ったデータをもとに、CNCにて切削を行っていきます。
この時、木材なので微妙な歪みなどがあると、製品には完成しません。
すべてが台無しになってしまいます。
だからこそ、デリケートな職人技が必要なのです。
完成した木材パーツの写真をご覧いただきたいと思います。
上記写真をご覧いただくと、パーツそれぞれ色が違うと思います。
これが各々の材木の「個性」なのです。
そしてそれはベルトにも現れます。
なんかカラフルを見ると楽しくなりません?
これが材木の素晴らしさなのです。
そして一点一点端正に磨き上げる。
この作業は熟練された職人だから出来る事。
この磨きが製品の出来栄えを左右します。
最後は組み立て。
同じ素材でも使く個所により色合いも変わってきます。
だからこそ、職人の目が光る部分。
ちなみに、上記写真の前フレームは樹脂に固めた押し花です。
こちらも一点一点職人が作り上げています。
このように手間暇をかけ製作するのがアトリエサザンカの木製腕時計。
しかし、上記を読んでいただいてお分かりの通りで、金属腕時計と同様に木製腕時計も量産できません。
しかし、木製腕時計の圧倒的な「軽さ」は魅力の一つです。
現在、木製腕時計教室も開講しています。
もしご興味があればあなた自身で木製腕時計を製作してみませんか?